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執筆者の写真Saori Ushijima

IQと身体とセラピー

こんにちは!

最近、日中は暑い日が続いています。

もう10月になろうかというのに、夏々しい(そんな言葉あるのか?)ですねぇ。




さて、今日はIQについて。

IQというのは、120で天才とか、金田一少年は200だとか、いろいろなお話に登場したり、MENSAという高IQの人しか入れない組織があったりして、

人のいろんな想像力を掻き立てるものですね。


私は職業柄、IQを測る人なので、いろんな方のIQを測ったり、それに伴う困りごとを扱ってきました。


高すぎて困る人、低めで困る人、得意不得意が偏っていて困る人。

IQは数値がどうだからというわけではなく、本当に個性だなあと思います。


私は、ざっくりとIQとは『情報処理性能』のことだと思っています。

情報を知っていたり、予測できたり、一時的に記憶したり、一塊の情報から一部を取り出したり、逆に一部の情報から全体像を組み立てたり。

積み木のピースをその人がどのくらい持っているか、それを使ってどのくらい複雑なものがつくれるか、といったイメージでしょうか。


そうなると現代では、単に情報処理能力が高いだけだと、AIにいずれは抜かれてしまうことになってしまいます。それをシンギュラリティ、というらしいです。ロマンあふれる言葉ですね。


でも、実はAIは人間を超えられない、という話もあるようです。


なぜかというと、AIは「触覚」を持たないからだ、と言われています。


触覚がどのように人間の能力を結びついているのか、まではその資料からはわからなかったのですが、たしかにそうなのかもしれません。


人間は、人と文字通り触れ合ったり、何かを触って確かめたり、気持ちよくなったり気持ち悪かったりしながら、人間性というべきものを育んでいるのかもしれません。人間に限らず動物とはそういうものであり、触れる、触れ合うということが他者との交流を可能にしているのではないか、と思います。


人間の最大欲求は、食欲、睡眠欲、性欲と言われていますが、この中で性欲だけ、「なくても生きられるもの」であることに私は長年疑問を持っていました。

しかし、このAIと触覚の話を聞いて、やっとその疑問が解けました。


性欲とは、単に性行為のことを言うのではなくて、『触れ合う』ということが人間の基本的な本能なのだ、欲求なのだということです。それは精神的にも、肉体的にも。


現代を生きる私たちは、この『触れ合う』ということに価値を置かず、そして恐れてもいます。そして、IQのような情報処理能力を欲しがります。多くのそういった方は、肉体を持つ自分、というイメージが乏しく、不安になりやすく、存在の不安定さを感じています。


でも、たとえIQが低くても、触れ合うことを知っている人、触れ合うことができる人は、人間関係の中での泳ぎ方を知っている最強の人なんじゃないかなって思います。


私のカウンセリングの中でも、クライエントさんの了解を得て、動作法やリラクゼーション法の中で直接触れ合っていくことがあります。(ハンズオンというセラピーの一領域ですね)身体が楽になることももちろん大切ですが、そうした触れ合いによって、肉体の力や、自分の力を取り戻していく方がたくさんいるのですね。


『人間も動物である、脳も身体(臓器)のひとつである』

というのが、私の中の大切な言葉です。


ぜひ、根拠のない不安や、ネガティブな思考が止まらない方は、身体のセラピーを受けてみてください。

脳は身体の一部なので、必ず応えてくれると思います。


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